しばらく間があいてしまいましたが、ライプツィヒで訪れた
グラッシィミュージアム Grassi Museumの楽器展示について書きたいと思います。
基本情報
ゲヴァントハウスやライプツィヒ大学がある交差点からすぐの場所に
あります。
この博物館は3つ(民俗学博物館、工芸博物館、楽器博物館)に分かれているのですが、
今回は楽器博物館を紹介したいと思います。
こちらは本来入場料5€なのですが、
毎月第一水曜は入場料無料。
今回行ったタイミングでちょうど無料の日だったのでラッキー!
ルネサンスから現代までの様々な楽器が展示されていますが、
そのなかで一部を紹介(撮影可、フラッシュ禁止)。
最初のフォルテピアノ
バルトロメオ・クリストフォリBartolomeo Cristofori di Francesco (1655-1731)は
世界で初めてピアノ(フォルテピアノ)を発明した人物として知られて います。
彼の1726年に製作したフォルテピアノがこちら。
原始的な機構のピアノの中で最も古いもの、と書いてありました。
中国っぽい絵が天板、側面に描かれているのも気になりますね。(特に解説はありませんでしたが)
上にのせてある楽譜はLodovico Giustiniの、ピアノのために書かれた
最初期の作品みたいです。
上記の展示品とは違う楽器ですが、クリストフォリのフォルテピアノを
演奏している動画を載せておきます。
ほーこんな音なんですね・・・
想像した音とだいぶ違う、と感じる方が多いのではないでしょうか。
是非生で聴いてみたいなあ。
また、チェンバロ、クラヴィコード、そしてフォルテピアノの
ハンマーメカニックの模型が展示してあり、それぞれの動きを
実際に動かしながら観察できます。
バッハの時代の楽器
トーマス教会やバッハ博物館で見たものと同じように、
J.S.バッハが所有していた製作者の楽器が展示されています。
古楽器の装飾の魅力
現代の楽器ももちろん素晴らしいですが、
古楽器の魅力は1本1本個性的な装飾が施されていて、
同じ楽器が2本とない、という所だと思います。
時代が進むにつれ、機能的に向上し、洗練されたけれども、
それによって失われた、音楽家、製作家の様々な試み、多様性。
そんなことに想いを馳せながら眺めていました。
サロン
ここでは定期的にサロンコンサートもやっています。
去年、私の師事しているリカルド・ガジェン氏が19世紀ギターでコンサートをしたのですが、
チケット売り切れで泣く泣く入れなかった思い出。。。
外で耳をそばだてて聴いていました。
みなさん、コンサート行く際はチケットは事前予約しましょう。。。
他にも書きたいことはたくさんですが、行ってみてのお楽しみということで!
グラッシィのもう2つの博物館に関しても、そのうち書きます。
終わり
伊藤 亘希(いとう こうき)
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