音大受験の流れ

留学したい人へ

 




 

写真は私が初めてワイマールを訪れた時の写真。(ゲーテハウスの前)

リカルド・ガジェン教授とトーマス・ミュラー=ペリング教授にこの時初めて会いました。

 

さて、今回は私がフランツリスト・ワイマール音楽大学を受験したときのことを

話そうと思います。

人によって、学科によって状況は全然違うと思いますので、

あくまで参考としてお読みください。

 

大まかな流れ


2016年3月:初めてリカルドのレッスンを受ける(今師事している教授です)

2016年10月:願書を提出

2017年1月中旬:入試

2017年2月上旬:合格通知を受け取る

という感じです。私はどうしてもリカルドに師事したかったので、1校しか受験しませんでした。

 

ギター科の場合、

夏学期(4月始まり)→1月に入試

冬学期(10月始まり)→5月~6月に入試

というようにチャンスが2回あります。(学科によって違います)

たまに定員オーバーで入試自体が行われない場合もあります。

 

入試の準備


ギター科の学部受験は

実技(ギター、ピアノ)、楽典の試験があります。

順を追って見ていきましょう。

 

実技(ギター)

ギター科の全教授(3人)の前で弾きます。

あらかじめ、1時間程度の様々な時代の曲(エチュードを含む)で

構成されるプログラムを提出しておき、

当日、教授に「これ弾いてみて」と指示されて弾く感じです。

提出したプログラムを全部弾くわけではなく、

私の場合は3曲で試験が終わりました。

 

実技(ピアノ)

私はピアノに関しては完全初心者で、受験だけのために

バッハのインヴェンションの1曲目とベートーヴェンの簡単なソナチネを練習しました。

その程度の曲が止まらずに弾ければ大丈夫です。

 

楽典

聴音(リズム、インターバル、単旋律、和音)、和音の種類、和音の転回型、

単旋律の移調、オケのスコアを見て答える問題などがあった記憶があります。

聴音は相当簡単でしたが、苦手な人は苦戦するかも。

 

「音楽のためのドイツ語事典」という本があるのですが、

この本の楽典に関する項目がある程度頭に入っていれば、問題ないと思います。

入学してからもずっと使えますし、超オススメです。

 

細かい内容は忘れた・・・というより、

問題文の意味が分からなかったので覚えていません(駄目じゃん)。でも大丈夫でした。

 

私は一発で受かりましたが、たまに楽典だけ追試になる人もいるらしい。

 

結果


結果は、試験終了直後にその場で言われる場合

言われない場合があります。(私は言われませんでした)

いずれにせよ、文書で合格通知を受け取るまでは確定ではないです。

 

大事なこと


教授が一度に持てる生徒の数は厳密に決められています。

なので、試験でどんなにいい演奏をしても、

生徒数に空きが無ければ合格は厳しいです。

(希望してたのとは別の教授の生徒になる、というパターンもあります)

なるべく早く教授にコンタクトを取り、受験したい旨を伝えるということが何より大事です。

 

もちろん、できればワンレッスンを受けたほうがいいです。

どんな教授かわからないまま(例えば人から聞いた情報だけで)、

いきなり受験するのはおすすめできません。

教授との相性で、留学の充実度は大きく左右されますしね。

 

以上、参考になれば・・・

 

おわり



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伊藤 亘希(いとう こうき)

脱サラ系クラシックギタリスト、ドイツへ行く。

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