さて、山から下りて、昼食を食べて、
バッハ博物館へと向かいました。
新事実
このバッハ博物館は1907年に設立されました。(右の建物と繋がっています)
この立像は博物館ができる前、1884年に作られたもので、
ヨーゼフ・ヨアヒム、クララ・シューマン、ヨハネス・ブラームス、
フランツ・リストといった音楽家たちがこの立像の建造のために寄付したようです。
ライプツィヒのトーマス教会前のバッハ像(1908年)より古いのですね。
しかし・・・
この建物は実はJ.S.バッハの生家ではないということが最近分かって、
どうやら実際はルター通り35番地という住所にあったらしいのです。
この博物館から50mほど離れた、その場所にあったものは・・・
なにもありませんでした。
ただの民家だったので写真すら撮ってないです・・・
記念プレートとか置けばいいのになぁ。
ってか、ここに住んでる人すごいな。
ある日突然「実はあなたの住んでる家がJ.S.バッハの生家跡地でした!」
とか言われたのかな(笑)
展示内容
話は戻って、博物館。(入場10€、撮影可です)
展示は17世紀後半~18世紀の楽器の解説や、
J.S.バッハの住んでいたころの居住空間の再現など。
特別展として「バッハと女性演奏家」というテーマの展示がありました。
例えば、J.S.バッハの2番目の妻アンナ・マグダレーナなど・・・
ここでは敢えてワンダ・ランドフスカWanda Landowskaを紹介します。
彼女はチェンバロ復興の立役者で、1913年にはベルリンで教授活動を始め、
1925年にはパリ近郊の街に私費で音楽院を設立しています。
1931年に世界で初めてチェンバロでゴルドベルク変奏曲を録音した人物です。
こちらは1945年の録音。
ものすごく研究熱心であったことが演奏から伝わってきます。
ポーランド生まれということもあり、第一次大戦中は民間捕虜になったり、
音楽活動も制限させられたそうで、
相当大変な思いをされたことでしょう・・・
さて、展示を進むと、
バッハ研究に関する展示になります。
ここでは色々な録音が聴けます。
という感じでここの博物館は終了。
ケーキを食べて帰路に着きました。
伊藤 亘希(いとう こうき)
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