先週はショーロのコンサートに出演してきました。
大学の選択授業のひとつで、
ショーロのセッションをして、コンサートに出るというのがあったので取ってみた感じです。
当日を含め計4回のリハーサルがありました。
ショーロとは
ショーロとは西洋音楽の影響を受けたブラジルのポピュラー音楽の総称です。
19世紀以降、少しづつポルカなどのヨーロッパ音楽が
南米に入ってきて独自の進化を遂げました。
編成は色々ですが、特に
パンデイロ(タンバリン)、カヴァキーニョ(4弦の小さなギターでウクレレに近い)、
バンドリン(ポルトガルギターに近い楽器)が入っているのが特徴です。
そして、マシーシ、サンバなどのいわゆる16ビートの複雑なリズム!
自然と身体が動きませんか?
こんなのや、
こんなのを演奏しました。
リハーサルでは・・・
とにかく大事なのはリズム、ということで毎回のリハーサルの最初は
全員でリズムを叩いたり、歌ってみたり。
例えばサンバのリズムは
こんな感じ(皆さん一発で叩けますか?是非やってみてください)。
もちろん様々なヴァリエーションが加えられます。
一見単純ですが、苦戦している人も多くいました。
改めて思ったのは、
ギタリストは他の楽器演奏者に比べて、
南米のリズムを取ることに慣れているかもなぁ、
ということ。
ピアノでもヴィラ=ロボスやポンセを弾く人は少ないですしね。
ギターは主に伴奏なので、ひたすらコード弾きをする感じ。
私はコード弾きは割と得意なので助かりました。
指導いただいたギタリストは素晴らしい人で、見てるだけで惚れ惚れしたのですが、
「ここから8小節ごとにこのリズムを弾いて!」とか、
「ここはBフラットのスケールを弾いて!」とかいうざっくりした指示をしてくるので、
クラシックのリハーサルとは全然違いますね。
「楽譜に書いてあったら楽なのになぁ・・・」
と思いながら頑張って覚えていきました。
対応力が身に着きました。
セッションに参加
本番はこんな感じの、ライブスペースでやりました。
受講者数も多く、様々な楽器が15~20人ほど。
ギター科は5人もいました(笑)
お客さんが入るとぎゅうぎゅう詰めになっちゃいました。
コンサート後、そのまま会場でビールを飲んでいると、
指導を受けたギタリストに
「セッションしようよ!」と言われて、
これはいい経験になる!と思って参加しちゃいました。
(音量注意)
この動画は参加する前。
いちおうコード譜があって、それ通りに初見で弾いたのですが、
他の人についていくのがやっと。
それでも本当に楽しかった。
お客さんが普通にギターとかフルートとか、なぜかコンガとか持ち込んででビビった。
しかもめっちゃうまい。
あと、せっかくなので
前からやりたいと思っていた
ヴィラ=ロボス Villa-Lobosのブラジル民謡組曲 Suite populaire brésilienneを
リカルドのレッスンに持っていきました。
こちらもいろいろ収穫がありました。
あとあと、3年前にG.ニャタリ Radamés Gnattaliの「肖像 Retratos」を弾いたけど
(↑これは4楽章)
今回の経験を踏まえて聴いてみると、まだまだな演奏だなぁ。
また弾きたい!
いろいろ思いつくままに書いてしまったけどこの辺で。
おわり
伊藤 亘希(いとう こうき)
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