今までは旅行先のことを書いてきましたが、
今回から私の住む街、ワイマールのことを紹介していきます!
まずこちら。
街のシンボル、中心といってもいいヘルダー教会についてです。
ルターが説教した教会
正式名称は「聖ペテロとパウロの市教会」と言います。ルター派の教会で、
古くは13世紀からその存在が確認されているのですが、
現在の形になったのは18世紀頃。
後期ゴシック様式からバロック様式へ改築されています。
真っ白で明るい装飾で美しいですね。
神学者のヨハン=ゴトフリート=ヘルダーがこの教会で説教をしたことが
名前の由来になっています。
1572年以降マルティン・ルターはここで何度も説教をしています。
そいえば去年は95か条の論題からちょうど500年だったのでいろいろ記念の展示があったなぁ。
ヴァートブルク城の時も書きましたが、
ワイマールの街中でも「Luthersweg(ルターの道)」を見つけられますよ!
また、J.S.バッハの最初の6人の子供はここで洗礼を受けました。
1945年にはアメリカ軍による爆撃で大きな被害を受け、修復されて今に至ります。
クラーナハの祭壇画
何と言っても有名なのはクラーナハ父子(1472-1553)の祭壇画。
クラーナハは去年あたりに日本でも美術館で企画が組まれていましたね。
中央の絵には、ヨハネ、クラーナハ、ルターが描かれています。
(イエスの右側にヨハネ→クラーナハ→ルターと並んでいます)
イエスの血がクラーナハの額に注がれているのが見て取れます。
クラーナハの絵は中世美術とルネサンスのイタリア絵画の両方の特徴を持っている
ような印象を受けます。独特なタッチ。
左下に描かれている謎の怪物はいったい・・・
オルガンのコンサート
WEIMARER ORGEL SOMMERというコンサートシリーズの1つに
行ってきました。
プログラムはD.ブクステフーデ、
J.S.バッハ、そして20世紀の作品群。
オルガンのコンサートはほとんどの場合手元が見えないですが、
それによってむしろ音楽の世界に浸れるような気がします。
目を閉じて、教会のあちこちから音が届いていることを感じながら・・・
終わり
伊藤 亘希(いとう こうき)
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