エレジー(メルツ)へのアプローチ




旅行中につき更新遅くなりました(旅行のこともあとで書きます!)

ヨハン・カスパール・メルツJohann Kaspar Mertz(1806-1856)は、

ソルやジュリアーニより少し後の時代(ロマン派)にウィーンで活躍したギタリスト。

シューベルト歌曲のギター編曲などでもよく知られています。

 

メロディーの流れ


もともとこの時代は得意分野ですが、この曲を弾くにあたって

特にショパンの楽譜を読み、テンポの揺らし方、旋律のルバートを研究しました。

たとえばバラード1番、もしくはノクターンなど。


伴奏は波打つように、メロディーは自由に弾くことを心がけました。

 

ギターで弾くとどうしても、

・ポジション移動するとき

や、

・弦が交差するとき(例えば②弦→①弦)

にメロディーが途切れて不自然になってしまいやすいです。

あくまで自然な流れになるように運指を工夫しました。

 

ドラマチックに!


この曲は全体的にオペラの悲劇的な場面を想起させますね。

展開をよく考えて、曲全体を「演出」することが大事です。

 

たとえば、

この曲の頂点は最後1ページ(動画の7:40あたりから)だと思うので、

そこで一番盛り上がりが感じられるようにペース配分を考えることが必要です。

前半で盛り上げすぎて息切れしないように・・・

 

こんな感じでしょうか。

次回はホセのソナタ!



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伊藤 亘希(いとう こうき)

脱サラ系クラシックギタリスト、ドイツへ行く。

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