究極の選択
私が小学6年の時、どうやら兄は中学校で「クラシックギター部」に入ったようで。
ギタルラ社の教本(いわゆる青本)の曲を家で練習し始めました。
そう、中学にクラシックギター部があったんですよ!
部員は5人程度でしたが、クラシックギターを習っている国語のT先生が
創設したようです。
そして1年後、もちろん兄と同じ中学に入学した私は
究極の選択に迫られます。
運動部(テニス部か卓球部)に入るか、クラシックギター部に入るか・・・
兄は私が入部してくるかどうかにはあまり興味なさそうでしたが、
さんざん悩んだ挙句、クラシックギター部に入りました。
そのころの私
国語のT先生は当時埼玉のとある有名なギタリストに習っていて、
私たちのこともほぼ毎日指導してくれました。
途中から忙しくて来てくれなくなってしまいましたが・・・
国語のT先生には本当に感謝しています。
初めて聴いたCD
私が入部して間もないころ、T先生は私にとあるCDをくれました。
それはマヌエル・バルエコのベスト盤で、
最初は魔笛(フェルナンド・ソル作曲の魔笛の主題による変奏曲)から始まり、
後半はアルベニスの「スペイン組曲」が8曲全部入っていました。
このCDにはかなりの衝撃を受けました。かっこいい・・・!!
特に魔笛、グランソロ、スペイン組曲はお気に入りで
しょっちゅう聞いていました。
この少し後に
イエペス、ジョン、ブリーム、マリア・エステル・グスマン、福田進一さん
などのCDも聞かせてもらいました(イエペスは自分で買ったかも)。
あれ?セゴビアは?って思うかもしれません。
まだ当時セゴビアを聴いてなかったんですよ・・・
この辺は今の演奏スタイルに少なからず影響あるでしょうね。
こうして私もアポヤンド、アルアイレをちゃんと教わり、
青本の曲を順番に練習していくのでした。
続く
伊藤 亘希(いとう こうき)
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